その野菜の食べ方は、脂肪がふえる!!(3)

<改めて相談の部分>

こんな相談を時々、受けます。

「私、お肉・魚は食べないし、ごはん少量。油も少量です。しかも、コレステロールを下げる果実油しか使っていないの。野菜はしっかり生野菜を食べていますし、水分もしっかりとるようにしている。体重も適正より少し少ないのに、どうして“中性脂肪”と“コレステロール”が高くなってしまうのでしょう。」

詳しくは

その野菜の食べ方は、脂肪がふえる!!(2)

この方の原因は“冷えによる排出不良”です。

 

「冷えの排出不良」とはなにか?を少し具体例を用いてお話しさせていただきます。

排出といえば、やはり「大腸」の話しでしょうか。

 

まず、大腸のはたらきについて。

代謝(消化・吸収・排出)の中で最後の部分になります。大腸とは『残った老廃物(食物の残ったものや腸内細菌の死骸)の排出。』『水分や電解質の吸収(約80%の水分)。』残ったものを便として排出をします。

 

では、大腸の動きについてですが、大腸は「縮んだり」「緩んだり」しながら内容物を移動させていきます。動くには”筋”のはたらきが重要です。

 

ここで“筋”、いわゆる筋肉について想像してほしいのですが、寒い時に外で運動するときは準備運動をしたり、ストレッチをしたりしてほぐしますね。そして冷えているときは軽くランニングをしたりして温めたりすることもあります。

 

それはなぜかと言えば、「筋肉は冷えていると動きづらい」からですね。温めることで動きやすくなるからですね。ではこれを、“身体の外の出来事”とします。

 

では“身体の中の出来事”。大腸などは冷えていて筋肉は動きますでしょうか?

“身体の外の出来事”と“身体の中の出来事”は違うから大腸は冷えていても動くのでしょうか。

 

そうですね。おそらく想像していただいたとおり、実は同じなのです。冷えていると動かない。これが「冷えの排出不良」です。

 

もし、大腸が強い方の場合、冷える前に大腸は原因に対応しようとします。

それが「冷えて下痢した。(過剰な“陰”の排出)」という防御反応なのです。

 

冷えの悪化をふせぐためですね。それによっておこる、”排出不良“とは非常に危険です。

血液の汚れ。電解質の異常による精神不安。皮膚環境の悪化。栄養の循環は”排出”からはじまり”吸収”になります。

 

生命の誕生の時、初声でまず吐き出し、息を引き取るとき、吸って亡くなる。生命の原則は大きな意味でかわりませんね。

 

ゆえに温めることというのは、重要となります。

 

一つ具体例として下記に記します。温めるに該当するものと、冷やすに該当するものです。

 

野 菜 ⇒ 温めるのは「根菜」「茎菜」。冷やすのは「果菜」「葉菜」。

食べ方 ⇒ 温めるのは「温野菜」。冷やすのは「生野菜」

調 理 ⇒ 温めるのは「焼き」「炒め」。冷やすのは「水煮」「煮浸し」

調味料 ⇒ 温めるのは「塩」「醤油」。冷やすのは「砂糖」「酒」

部 位 ⇒ 温めるのは「殻」「皮」。冷やすのは「果」「精白」

動 作 ⇒ 温めるのは「噛む」。冷やすのは「飲む」。

 

さらにここで、少し「身体が冷えやすい人の太り方を、“陰陽学(いんようがく)”で3タイプ、紹介したい。」と思います。

 

『水太りタイプ』 身体のむくみが出やすく、カロリー制限をしても痩せない。あごまわり。鎖骨あたり。わき。こしまわり。ふくらはぎ。が細くなりづらい。なかなか痩せた実感がもてない。

 

『脂太りタイプ』 みためは太っていない。検査をすると「中性脂肪」「コレステロール」が引っかかる。健康不安をもちやすい。

 

『肉太りタイプ』 がっちりしているのだが、末端がやたらと冷える。「血圧が高い」「イライラしやすい」肌が黒かったり、体臭が強くでたり、具合悪くなるまで本人は気付きづらい。

 

また詳しい説明は次回に致します。

 

ちょっと、ながかったかな~。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

陰陽栄養士 上地弘三

 

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