優しいお茶と、強いお茶 <前編>

「はー、ほっとしたい。」「少しリラックスしたいなあ。」そんな時に緑茶とほうじ茶があったら、どちらを召し上がりますか?

 

緑茶にしますか。ほうじ茶にしますか。

 

「え?どちらでもいいじゃない?」

 

そうですね。別にどちらを飲んだから、または飲んでないからリラックス出来ない。ということはないですね。

 

でも、もしお茶に「優しくしてくれる力」「強くしてくれる力」があると聞いたら、どうします?

 

少し試してみたいと思いませんか。

 

強いというのは具体的には、

「あー、もうひと仕事だ。」とか

「もうひと踏ん張り、あと一息!」なんて時に、

少し勢いをつけてくれる位で考えるとちょうどいい感じです。

 

今日は、“緑茶”と“ほうじ茶”を一緒に考えていきましょう。

 

専門的な細かい分け方、製法、しきたり。名前の付け方などは割愛します。

 

というか、そこは専門の方におまかせしまして、私は“陰陽学(いんようがく)”にもとづいて、「生活の智慧」としてお話しさせていただきます。

 

ですので、専門的にはそうでない。というところがありましたら、そこはご容赦下さいませ。

 

さて、”陰陽”を考えて行くときの見方をお話しさせて下さい。

 

まず“陰陽”でみていくときの基本。

 

『物でも者でも、その背景をみていくことが大事。』です。

 

緑茶のことを一緒に考えていきましょう。

緑茶は何色をしていますか?

そうですね。緑ですね。

硬そうですか?軟らかそうですか?

うーん、どちらでしょう。緑茶は若い葉を使うので、そこからイメージすると軟らかそうですね。

 

ちなみに赤ちゃんのことを「赤子(あかご)といいますが、昔は別の呼び方として「嬰児(えいじ)」と書いて“みどりこ”いう呼び方もありました。“若芽”(わかい芽のような)感じなのでしょうね。軟らかいイメージが浮かびますね。

 

”陰陽(いんよう)”では、このイメージというのがとても大事です。

軟らかいものは、身体に対する影響も柔らかくし、硬いイメージは身体も硬くする。とつながります。

 

では、ここで一緒にイメージしましょう。「強そうですか?」「優しそうですか?」裏はかかなくて良いですよ。そのままのイメージでいきましょう。

そうですね。優しいイメージですね。

緑茶は「気持ちを優しくします。」どんなシーンが向いているかと申しますと、“たくさん動いたあと”だったり、食事を“たくさん召し上がったあと”だったり、少し血流が早い時などは、穏やかに調整してくれたりします。

 

具体的な薬効を申しましょう。

 

・細菌・ウイルスから守る。(お茶でうがいという話がありますね。)

 

・血圧を下げる。(特に食べすぎてしまう方に。)

 

・動脈硬化を遅らせる。

 

・沈静する助けをする。

 

さて、次は月曜日に「強くしてくれる力」ほうじ茶について書いていきますね。

 

陰陽栄養士 上地弘三

 

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