キムチはお好きですか?
私は好きです。あつあつのご飯にキムチをちょこんとのせて、ほふほふしながら、いただきます。
学生時代、試験まえなどは調理をする余裕もなかったもので、炊きたてのごはんにキムチをのせて、そこに卵をおとしてよく食べたものです。
「韓国の人は素晴らしい食をつくってくれたなぁ。」としみじみ思ったものでした。(なんかへんな学生ですね。)
さて、昨日は鷹の爪(とうがらし)は実は“陰(冷える)”というお話しをさせていただきました。
例えば香辛料などは熱い国のものが多く、「身体を冷ます」力としてはたらきます。暑い国で言えば、インドなどですよね。
ただ、そうするとおかしな事が出てきます。キムチをつくった韓国という国は、日本と比べても寒い国ですよね。韓国のソウルなどは、12月~2月頃など寒い天候が続き、特に1月は平均気温も零下になります。朝晩についてはマイナス10度まで下がることがあるようです。仮に日本の東京平均気温(12月~2月7.2℃)と比べた場合、まあ当然、零下と比べてしまうと7.2℃も差があります。
その気候に住む方達が、鷹の爪(唐辛子)の多いキムチを食べて、冷えないのでしょうか。
そこで昨日の話しを少し振り返ります。
『“食養”とは、食事の「栄養」や「滋養」、“陰”と”陽”のエネルギーそのもの』
『“食療”とは蓄えられている「栄養」や「滋養」、”陰”や”陽”のエネルギーに、『スイッチ』を入れ、発動』
寒さが非常に厳しい場合、例えば“燃料”でも凍ってしまうことがあります。
しかし火がついているものは凍りませんね。
どうでしょう。なんとなくピンと来たでしょうか。韓国の土地に住む方の場合、スイッチを入れた(火がついた)状態をつくり、その原材料である「燃料」(陽のもの)を多くとりいれているから冷えずにすんでいるという事実があります。
ではその事実とは何か。もし良ければ、WEBなどでも検索して頂けると分かる事実があります。
『韓国政府(保健福祉部)が2005年に行なった調査によると、韓国人の食塩摂取量は13.5g(男性14.9g・女性12.2g)で世界保健機構(WHO)推奨値の2.7倍と極端に多い。』
分かりますでしょうか。「塩」は身体を温める“陽”の力ですね。寒い地方だからこそ、”陽”の『燃料』を補給しながら、スイッチである“陰”をあてているわけですね。
誤解のないように申しますが、塩をとりながら、唐辛子をどんどん入れると温める。というわけではありません。様々な風土の料理に「自然な形」で”塩”の“陽”が入りこむので身体に負担なく、温める力となります。
ですので「野菜」も大事な一因になってきます。
次回は「野菜」の料理における割合の内容にふれていきたい。と思います。
題して【その野菜の食べ方は、脂肪がふえる!!】でいきましょう。
よろしくお願いします。
陰陽栄養士 上地弘三
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