食の”陰陽”(後編)

では、食の“陰陽“の基本として、最後に“中庸(ちゅうよう)“についてお話します。

本当に稀に、栄養相談でお話したりもしますが、「聞いたことありますか。」と伺うと、

「真ん中。ちょうど良いみたいな感じですよね。」

とお答えして下さる方がいます。

イメージとして、そんな感じで大丈夫です。

今回そこに、一つ付け加えてこのイメージを具現化していこうと思います。

これよりお話することは、
『“陰陽“によって騙されない為の“陰陽“による防御方法』です。

具体的に言いますと、“食品の嘘に騙されない為の考え方“です。

□中庸(ちゅうよう)とは、“その時、その場“において、対象がちょうど良い状態のこと。

うん、難しい言い方ですね。

では、「水が中庸」とした場合のお話で例えます。

「運動して汗をかいて、喉が乾いている人」と「さきほどまで喫茶店でお茶をのみながら、のんびりしていた人」の二人が居るとします。

そのお二人の目の前に、コップ1杯のお水を用意し、飲んでもらいます。

この時、運動して汗をかいている人は、身体の水分が足りていなく、“陽(熱)“がつよくなっているので、水を飲むことは、身体をちょうど良い状態(真ん中)にしてくれます。

なので、この時のコップ1杯の水は、“中庸(ちょうど、いい!)“となります。

それに対し、お茶を飲んでのんびりしていた人は水分の足りている身体です。

そこに、水を多めに入れるわけですから、これは“陰(冷やす)“原因になります。

 

このことから分かるように、“陰陽における中庸“とは、その時々でその時にあったものを言うので、結論から言いますと、万人に対して““中庸なものというのはありません。“

“中庸“という言葉には、非常に説得力があり、時に“万能“でもあるかのような使われ方をする場面をみることがあります。

正しい“中庸(ちょうど良い。)“を考えると時には、『自分が食べる』ときには、“食品“と“自分“。『家族が食べる』ときには、“食品“と“家族“。ここを考えて頂けたらと思います。

『これは中庸だから、誰が食べても大丈夫。』これを聞いた際には

あ、嘘をついている。または、陰陽のことが分かっていないな。

と判断する癖を身につけて頂けたらと思います。

結論、これを用いることで、全てではありませんが、“食品の真実を見抜く“一つの方法になります。

自身にとって必要な“食品“は何か。

そこを考えていくことで、食品を知り、食品を大切にしていくこと。そして召し上がる“命“を大切にしていくことに繋がります。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

陰陽栄養士 上地弘三

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