食の“陰陽”(中編)

次に陰陽の並びを、左から、「強めの“陰”」「“陰”」「“陽”」「強めの“陽”」と並べてみます。

果物⇔野菜⇔魚貝⇔獣鳥

この並びは、果物が冷やすからよくない。というものではありません。
左から、“消化(吸収含め)”しやすい順番になっています。
左のものほど、「酵素」などの栄養素を多く含むものが多いです。

身体の負担をあまり必要としないものが多いので、熱を持ちやすい肝臓、心臓、脾臓などには、とても負担の少ない食品です。

ただ、冷えに弱い、もともとやや陰性の臓器である、腎臓、肺には多いとよくありません。

そういうと、「魚貝」と「獣鳥」は、腎臓、肺に良いのか。となってしまいそうですが、そういうわけではなく、『人は“陽”ですから、“陰”のものを食べる』のが基本になります。

とすると、人からみて、野菜も果物も“陰”ですが、野菜と果物を“陰”と“陽”で比較すると

果物(陰)⇔野菜(陽)

となるわけです。

果物の長所は、消化に良いこと。ちなみに具体的に言いますと、「果物とは消化酵素をほとんど必要としない。」と言われています。自分で発酵して分解する力があるため、胃の中も30分ほどで通過してしまいます。(お米とかは2時間、お肉などは4時間と言われています。)

「あれ、あれ?結局何がいいの?」となりそうなので、結論を先に言います。

食の”陰陽”で大事なことは、自身の身体をしっかりと“陽”に保ちながら、“陰”のものを召し上がる。これが正解です。

ちなみに、“陰”に傾いているときに起こる身体のシグナルは、皮膚でいうなら「湿疹」、呼吸でいうなら「ぜんそく」、胃腸でいうなら「胃下垂」など、感覚としては、「抑うつ的」「マイナス思考」、とにかく内へ内へ、下へ下へ(重だるい)となっていきます。

そんなときは、野菜でしかも“陽”のものを食べるのが良いです。
一例をあげると、ごぼう、れんこん、にんじんなどが身近ですね。

※果物と野菜の陰陽の一例(左“陰”で右“陽”)
果物: ぶどう⇔りんご

野菜: なす⇔ごぼう

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