こんにちは。JES栄養士の上地です。
急ではございますが、『陰陽栄養学』のブログを更新していくことになりました。
経緯を申しますと、日々『食事アドバイス』の相談を受ける中で「その栄養学はどこで学べるのですか?」「どんな本を読んだらいいのですか?」というお問い合わせが増えて参りました。
そのたびに、「いずれどこかで、おこなうと思います。」とお伝えしてきたのですが、それがこの度、まずはブログということでご案内出来る場を設けさせていただく事になりました。
どうぞ、お時間あれば、お読みいただき、話のネタでも栄養の豆知識としてでも、活用頂ければ幸いと思っております。
まずは、第一回ということで季節にちなみながら「陰陽栄養学」とはどんな考え方かに、ふれていきたいと思います。
【秋の感情と、細胞の記憶】
秋と言えば、
食欲の秋、
スポーツの秋、
読書の秋。
様々、活発に行動出来る季節です。
ちなみに、どうして、秋は活発に感じると思いますか?
秋は夜が長いから?食事が美味しいから?なんとなく?
陰陽学の中ではひとつの答えとしてこんな風に考えます。
「自然界のリズム」と「人の体内のリズム」はつながっていて、また「感情」も「身体」も深く深くつながっているから。
まずは、自然界の木に例えてみます。
冬、地面の下で、じっと春を待つ。
春、種が芽を出し、活性する夏を待つ。
夏、茎は太く、葉は生い茂り、成熟していく。
秋、成熟しおわり、実を結ぶ。
人がまだ、飢えることもあり、生に対する尊さが、常に身近で感じられた環境の頃、秋というのは、収穫が大きく、喜びに溢れた季節であったことでしょう。
今は、『時しらず』といい、年中様々な食材が手に入ります。季節感もない。と言われていますが春になれば、少しウキウキすることもあるように、秋の収穫の喜びを味わえるこの季節は「身体が、安心して充足感を持っていて大丈夫だ。」という『細胞の記憶』を自然界のリズムとして覚えているようです。
だからこそ、飢えないという安心感から、食事を沢山召し上がり(食欲の秋)、沢山の運動を行うことにもためらうことなく(スポーツの秋)、まして、作業を少しお休みし本も読めたのでしょうね(読書の秋)。
感情の発露も、季節のリズムとしっかり合致している。
それが、【陰陽栄養学】の考え方です。
もちろん、様々な解釈がある中の一つです。
ただ、「陰陽栄養学」ではこんなふうな考え方や感じ方を主軸におきながら、現象を見据えていく学問です。
そしてこれが、健康を保つための食事学につながっていきます。まずは考え方の一つの例をお話ししました。
次回は【さむがり(冷え性)とあつがり(熱性)】の陰陽栄養学をお話していきます。
よろしくお願いします。
陰陽栄養士 上地弘三
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