秋の季節と、身体の変化

毎日電話での食事アドバイスをさせて頂いていますと、季節ごとに多い相談に傾向があります。最近だと、「せきが止まらない。」だったり、「急に発熱した。」だったり、あと「便秘っぽい。」等でしょうか。基本的には病院に行って、お薬をもらって、飲んで終了!の方も多いと思うのですが、治った後のことも考えて、『やはり食事から元気にしたい。』という方もいらっしゃいます。

 

こういうお話しをしますと、「薬は絶対に飲まない!」と頑なな方もいらっしゃいます。しかし薬の元は、何らかの食品であったことを忘れないで頂けたらと思います。決して敵ではありません。ただ、食事が乱れまくっていますのに、薬だけでどうにかしようというのは難しいです。なぜなら、召し上がる量から考えても、食事と薬なら、身体にとりこむ量は、圧倒的に食事の方が多いですよね。ということは前向きに考えますと、“食事がしっかりと整っていれば、薬もしっかり良い部分を発揮できる。”そんな身体をつくれるのが食事。ということになります。

 

そこを知って頂いた上で、「季節の食事」と「季節の身体の変化」を一緒に考えていきたいと思います。改めて繰り返しますが、秋は「肺の異変」「発熱」「大腸の異変」「皮膚のトラブル」などが多い傾向にあります。

 

一般の栄養学では、「ストレス」、「菌やウイルスの原因」「秋の乾燥」「野菜不足」をみていきます。ちなみに、陰陽栄養学では違うのか?と申しますと、そんなことはありません。同じ部分をみていきます。

 

ただし、その見方が少し特徴あるかもしれません。上記の内容をみていくとき、どこを元気にすれば、元気になるのか。を考えます。指標にしますのは前回お話ししました“五行(ごぎょう)”です。まず、季節と臓器の関係をみていきます。

 

秋に該当する臓器は肺になります。肺とは空気のコントロールを致しますが、その本質はなんなのか。それは“排出”です。酸素を取り込むところが目的ではありません。「え?」と思われるかもしれませんが、実際ただ、酸素を入れることだけを行っても、身体のバランスは整いませんね。逆に酸素だけが過剰に多いと、呼吸性アルカローシスということが起きるので危険です。

 

身体に入った酸素が、出て行くところまで一連の流れを連動的に考えますと、酸素(O2)を採り込み二酸化炭素(CO2)にして出しています。ということは、身体の中の使い終わった炭(炭素(C))を排出するために、酸素を取り込んでいると考えます。

 

要点としましてこの季節、食事の整え方は”排出”に着目する。ということが大事になります。

秋の季節のお野菜に、排出の力が多いのも特徴ですね。逆に注意しなければいけないのは冷やす”夏野菜”、それと”暑い場所でとれるフルーツ”などですね。どうぞ、季節の食事を調べながら、体調を整えて頂けたらとおもいます。

 

陰陽栄養士 上地弘三

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