【異なった異常を、一つの方法で回復させる伝承医学の意味】

今日は相談の電話で受けるときの質問を、一つお話したいと思います。

「上地さーん。お通じが不定期でこまるんですー。」

「そうですか。では温める食べ方を説明しましょうー。」

またあるとき、

「上地さーん、お通じが増えすぎて困るんですー。」

「そうですかー。では温める食べ方はこうですよー。」

「・・・・・あの、なんで同じなんですか?」

ははは、ごもっともな質問です。
直接聞いてくれる方にはお答えしますが、なかなか聞きづらい方もいらっしゃるかと思います。

ですので今日は、そんな部分についてお答えしようと思います。

東洋医学には“異病同治(いびょうどうち)”っていうのがあります。
読んで字のごとく、異なる病気ですが、治癒の方法は同じ。

そういう意味です。

具体的に言うと、どんなものかというと、

例えば、アイスクリームを食べすぎたとします。
そうすると、「おなかいたーい。」ってなる人もいれば、「下痢をしたー。」っていう人もいますよね。

これは、アイスクリームを食べたのは同じでも、身体の反応には個人差があるからです。

東洋医学では、病には“標(ひょう)”と“本(ほん)”がありまして、“標”は表面的に表れている現象です。要は、細胞が冷えて、「おなかがいたくなった。」とか「下痢をした。」ということ。

でも、“本”は、じゃあ結局なんで具合悪くなったの?冷えたからでしょ。そこが原因でしょ。と本当の真因を探すのが“本”となります。

だから、症状がことなっても真の原因はなにか。をみたとき、出ている異常は違くとも「食事療法は同じ。」ということが出てきます。

明日は「同じ病なのに違う治し方になる。」そんなお話を致します。

陰陽栄養士 上地弘三

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