目の疲れは、目の使い過ぎのせいじゃない!(8)

 

今回の話は長くなってしまい、すみません。わかりづらいところがありましたら、コメントで教えて頂けたら幸いです。

では続きです。

次は『すり胡麻』についてです。

用途は「抜け毛・婦人病・のぼせ」などに用いられていますね。
では下記の表にあてはめて、また一緒に考えていきましょう。

『身体が温まるための条件』

1. ⇒ 血流を上げてくれる。

2. ⇒ 温める「栄養」を補う。

3. ⇒ 冷える「栄養」を排出する。

4. ⇒ 塩を補い、細胞を引き締める。

5. ⇒ 血管の質を高め、栄養の入れ替えを行いやすくする。

抜け毛は、肝臓にまつわる“陽”の栄養不足と、冷えが合わさった状態から来ます。婦人病も同じく冷えが主な原因です。と言うことは、温める栄養を補うので、2が◯ですね。
のぼせは、足が冷たく、頭が熱いことからきます。要は血流の調整がうまく行われない状態からきます。ということは、血流の調整をしてくれるので、1.が◯ですね。
※合計2つ◯ですね。

どうですか。合っていましたか。

このまま『レンコンの絞り汁』もいきましょう。

まずは咳止めですね。咳は汚れの排出を肺から行う、排出反応です。砂糖とかを食べると、血液に炭(“陽”を燃やした残骸)の汚れが多くなるので、それが原因で喘息になる方もいます。冷える「栄養」を排出するということで、3.が◯ですね。
つわりの原因は冷えが強いことから起こることもあります。
さて、もう一つあります。これは少し別の視点から考えないとわかりづらいのですが、“五行(ごぎょう)”でみた場合、レンコンは冬の食材であり、食材そのものが温める力をもっています。よって2.も◯です。
※合計2つ◯です。

クイズの内容はどれが、1番温めるか。でした。
醤番茶は合計3つ◯でした。

前回ブログ↓

目の疲れは、目の使い過ぎのせいじゃない!(7)

ということは、醤番茶が1番温めるということで、良いでしょうか。

ここで、”陰陽学(いんようがく)”を行う際に、ぜひ考え方として覚えて頂きたいことがあります。

それは、“どれが1番優れているかではなく、どれが1番その方に合うのか。”です。

表でまとめるなら、こんな感じですね。

1. ⇒ 「血流」         醤番茶 すり胡麻

2. ⇒ 「温める栄養」           すり胡麻 レンコン絞り汁

3. ⇒ 「冷えを排出」                  レンコン絞り汁

4. ⇒ 「細胞を引き締める」 醤番茶

5. ⇒ 「血管の質を高める」 醤番茶

効能の該当数で言えば、醤番茶が3つ多かったですが、冷えで悩みを持っている方の体質が、「温める栄養不足」「冷える栄養過多」であった場合、醤番茶より、すり胡麻が卓効をしめします。

さらにレンコンの絞り汁なら、もっとも効果を発揮します。

1番温めるのはどれか。というクイズですが、

答えは「1番対応力があるのが、醤番茶、ただし、1番温めるかにおいては、飲む方の体質による。」が正解です。

「人によって違う。」という答えでもあっています。
ただし、ここまで具体的にした上で、その答えを導き出せたら、「どのようにしたら良いのか。」までわかるので、素晴らしいです。

では、次回これをふまえた上で、「眼を良くする食事法」の話をしてこの回の話を終わります。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。

陰陽栄養士 上地弘三

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