テレビのCMや、電車内の広告をみていると、「目の疲れ、肩こり」には◯◯!!というのが目に飛び込んできます。よくよく目にするので、目が疲れている方というのは常にいるのだなあ。と感じます。
そういえば栄養相談で、「目が疲れ過ぎてしまう。どうしたらいいですか?」という質問はあまり受けません。実は食事でも改善されるというのは、あまり知られていないのかもしれません。
「え!?食事で目が良くなるの?」と思われるかもしれませんが、「“陰陽(いんよう)”栄養相談」の体質判断の中では、一つの確認として目のことも聞くことがあります。
「なんの関係があるのだろう。」そんなことを思って頂きながら、今回は読んで頂けたらと思います。
ではせっかくですので、目が疲れるのは、なぜなのだろう。ということで、一般的に言われている内容にまずは触れていきたいと思います。
- 長時間のパソコン
- 細かい作業
※いわゆる「動作的な疲労」ですね。
- ドライアイ
- 目の病
※「身体の特性」ですね。
- メガネやコンタクトレンズが合わない。
※「道具との相性」ですね。
ではひとつずつ、確認していきましょう。
長時間のパソコンですが、今はスマートフォンも多いでしょうか。私は最近やっと、PHSから携帯電話に変わりましたので、あまり詳しくはないのですが、調べてみると、「未成年のスマホ利用時間」は1日平均3.2時間だそうです。
「長いな~。」と思っていたのですが、女子高生の平均はなんと6.1時間らしく、「もう趣味ではなく労働では?」と思ってしまいました。こりゃー、疲れて当然だなぁ。と感じます。
電子書籍の普及や、通勤通学の時のスマホの使用。他にもコミュニケーションツールや仕事でも使われているのが平均的に長い理由でしょうか。
では「細かい作業とはなんだろう?」と思いまして、これは在宅の仕事だろうか。と調べてみると、「アメリカは在宅勤務42%。その内6割が男性!」という記事が目につき、日本では15%。あまり多くないかな、と思いましたが、7人に1人はそうだと思うと、決して少なくはなさそうです。ただ、内容をみますと、結局パソコンに関係するものが多いようです。
こうなって来ると、「動作的な疲労」というよりも、「パソコンやスマートフォンの疲労」が多いので、一つの結論としては、『社会の傾向が変わり、環境的な理由』と言った方がしっくりくるような気がします。
具体的な目への影響を考えると、「目の疲れの原因は、「光」の見すぎと、「電磁波」の影響が大きいから。」そんなところに情報をみる限り着地しそうです。
「あれ、あんまり栄養関係ないじゃない。」そんな風に思えてしまいますね。でも、これは落とし穴ですね。『社会の傾向が変わり、環境的な理由』という着地は、「結局どうしようもないじゃないか。」という連想に結びつき、「仕方がない。」という気持ちでの“消極的な予防”や“対策”に陥る流れになります。
人は「変えられる!」という確信があるときは、積極的になりますが、「やっても無駄なのでは?」となると、消極的になりがちです。
ちなみに、これは”陰に呑まれた”と、”陰陽学(いんようがく)”では言います。よく聞く言葉のようですが、一般で言われる環境が原因。という意味では使いません。
”陰に呑まれる”というのは、自分の内から起こってくるものになります。
それでは、『自分の内から起こってくることで、実は目は疲れているのだ』とした場合どうでしょう。
“陰陽学”で言う、目の疲れに対する結論は、『本当の原因は外ではなく内である。』
要は『自分の内側(内因)を変えれば、環境に対する(外因)に対応出来るようになる。』ということになります。
では明日はいよいよ、上記の考え方を起点とした「目を元気にしていく話し」をしていきます。今日もお読みいただき、ありがとうございます。
陰陽栄養学 上地弘三
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