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前回の話しの続きです。
<相談の部分から>
こんな相談を時々、受けます。
「私、お肉・魚は食べないし、ごはん少量。油も少量です。しかも、コレステロールを下げる果実油しか使っていないの。野菜はしっかり生野菜を食べていますし、水分もしっかりとるようにしている。体重も適正より少し少ないのに、どうして“中性脂肪”と“コレステロール”が高くなってしまうのでしょう。」
その時にお話しさせていただくのが
「そうですね。“あぶら”の摂る量は制限されていますし、それによって(中性脂肪やコレステロールが)増えているのではないのでしょうね。ではどうして増えるかと申しますと、それは、食べている”あぶら“が多いのではなく、”今身体の中にある“あぶら”が出ていけないほど、身体が冷えて固まってしまっているのでしょうね。要は、”排出されないので、高い数値が出てしまう“のでしょうね。」
これはどういうことかと申しますと、この方は「食事」に対してはとても気をつけられていたのです。ただ、それだけではどうしても健康に身体がはたらかない理由がありました。
それは「食事」と「人」の連動です。
「食事」を考えるとき、どうしても、「食事の特性」のみに目がいきがちです。
例えばこの「食事」にはどんな“栄養素”が含まれていて、どんな役割を果たしてくれるのか。
炭水化物(糖質)や脂質、タンパク質などの三大栄養素には「熱(カロリー)」があり、ビタミンやミネラルには調整する作用がある。細かく言えば、「酵素」「免疫」「ホルモン」「身体の構成成分」「潤滑する作用」多種多様なはたらきがあるなどですね。
「素晴らしい栄養素が発見された!」と聞くごとに、「これを食べれば、そうなるのだ!」と思います。
しかし、“陰陽学(いんようがく)”の場合は、必ず先に“食べる人”をみます。食事ではなく先に、“人”をみるのです。
その人の特性によっては、“消化しづらい苦手”なもの。というのがあります。または消化するけど、“吸収が苦手”なもの。もあります。場合によっては吸収までちゃんとするけど、“排出が苦手”なものだってあるのです。
どれか1つかけるだけで、人の体調(健康・美容・元氣)というのは、正常ではいられません。だからこそ、食事をみるときはそのひとの特性をみる事が大事なのです。
では1つの例題を一緒に考えてみましょう。「特性」という点で冒頭の方は「消化なのか。」「吸収なのか。」「排出なのか。」どれが良ければ、元気になると思いますか。
そしてどうしたら、元気になると思いますか。もし思いつくことがあれば、この方にあう“食事”を考えてみて下さい。
次回、答えあわせをしようと思います。
次の題名【陰陽学でみる、冷えの太り方3タイプ】です。
よろしくお願いします。
陰陽栄養士 上地弘三
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