目の疲れは、目の使い過ぎのせいじゃない!(4)

続きです。

昨日は“肝臓(かんぞう)”の大切な仕事「解毒」についてお話しました。

 

目の疲れは、目の使い過ぎのせいじゃない!(3)

今日は「血流」についてです。

 

「血流」が大事と言うのは良く耳にします。最近では「毛細血管」丈夫にすることを話している先生達が多く、とても素晴らしいな。と思いながらお話を伺っています。

 

ただ、少し聞いていてわかりづらい部分がありまして、「毛細血管」を丈夫にすることと、「血流」がよくなることが、同じような感覚に聞こえてくることがあります。

 

 

両方大事ではあるのですが、だからこそ「血流」が良くなることと、「血管」が丈夫になることは、違う。というのを、お話させていただきます。

 

「血管」の丈夫さというのは、柔軟であったり、強固であったりという“血管の質”そのものをさしています。

 

当然「血管」は大事なのですが、「血流」がしっかりしていないと、血は流れていきません。

 

では、“「血流」がしっかりするとは何か。”

 

それは、必要なところの血管を開いて、そこに血が流れるようにし、『目的の細胞に栄養を与えるはたらき』そのものを指します。

 

「え?全部必要な細胞でしょ。」

 

はい、その通りではあるのですが、良く使う細胞は消耗が激しく、あまり使わない細胞は、少し血管を細くして、供給量を減らすことで、待ってもらうのです。

 

仕事に例えると、忙しい所に人を補充し、早く仕事を終わらせることで、効率よく速やかにすすめていく。ということです。

 

要は、必要な場所を優先させるのが“「血流」がしっかりする。”ということです。

 

そして、「血流」の調整するのが、“肝臓”なのです。

 

これを“伝承医学”では”疏泄作用(そせつさよう)”と言います。

 

また難しい言葉が出てきたな~。と思いますよね。

“疏泄”とは「切り開いて、緩やかに通す。」という意味です。

 

『血管』を“肝臓”は、きゅっとしめたり、開いたりする指示を出しながら、『血流』を調整しています。

 

想像をするならば、肝臓のはたらきを「木」に例えると分かりやすいでしょうか。

 

・身体の「足」が“根”。

・身体の中心は”幹(みき)”。

・隅々外側が”葉”。

 

栄養の流れは「枝(血管)」を通り、届けられる。

 

それが『血流』で、それを調整する“臓器”が”肝臓”である。ということです。

 

「すごく、大切なのね。」というのは伝わりましたでしょうか。

 

では、目の話しに戻りたいと思います。

『目の特徴』というのは

・パソコンや電磁波等もありますが、とにかく起きている間、よく使う場所。

・潤いがあり、ゴミを引き寄せやすい。

・目が乾燥しないように身体はいつも調節している。

 

『目が元氣』ということは、目が常に回復し続ける状態ですね。

ということは、「疲労にも負けず、ゴミにも負けず、いつでも栄養と潤いが供給され、目の老廃物や汚れが掃除される。」そんな状態を保つということですね。

 

それに必要な身体の力は、何を強化したらいいのか。

 

そう、それが、「解毒(げどく)」と「血流(けつりゅう)」

だからこそ、“肝臓(かんぞう)”の強化なのです。

 

では、いよいよ、食事法の説明に入っていきます。

では次回。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

陰陽栄養士 上地弘三

 

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