体験コラム1

 

これは昨年10月に受けた食事相談です(女性)。

■口内炎が突然3つ口の中に出来て痛い。

「どうして急に口内炎が3つも出たのでしょうか。」

                  

基本的には“口内炎は粘膜の炎症”です。傷がついたところにバイキンが入って炎症する

(口の中を噛んでしまった。固いものを食べて傷がついた。食べ物の小骨が刺さった。)場合や、ストレス、不規則な生活などによる免疫力の低下が言われています。

 

栄養学的には、糖を代謝するビタミンB1不足や、脂質(粘膜に関係が深い)を代謝するビタミンB2不足。塩分の過剰摂取によるもの。他にも、口の中の菌のアンバランスによるもの。胃や腸の荒れが影響するなど、様々理由があります。

 

この方の場合どんな感じであったのか、お話しを伺ってみました。

「陰陽栄養学では、全て意味があって起こると考えます。最近何か変えたことはありますか?」

教えてくれた内容は以下です。

・口内炎が昨日突然3つでた。

・お腹が下しやすいのはもともとです。

・そういえば一週間前、身体の腰のあたりが痛かったです。

・食事は特に変えた覚えはないです。

話を伺い、『噛んだ傷などからのバイキンが原因ではない。』というところから、昨日お話ししました”免疫低下“または”ビタミン不足”や”口の中の菌のアンバランス“を考えます。

そこでお食事の内容を教えて頂きました。

<朝食>

・食べない。

・酵素ジュースを飲む。(りんご、きうい、みかん、かりん等、手作り酵素。)

<昼食>

・11時に召し上がる。

・そうめん(ごはんのときもある。パンはたべない。)

<間食>

・普段は間食しない。おでかけのときだけ食べる。

ちなみに気を使っていることは、無添加の身体に良いはちみつを食べるようにしているそうです。

この方のお食事からは「酵素栄養学」の長所を思わせる、肝臓と膵臓の負担を減らし身体を美しくしていく気遣いが感じられます。酵素ジュースをつくり、無添加のはちみつも食しているとなれば、ビタミンの不足や口の中の菌のアンバランスも考えづらいですね。

※はちみつには殺菌作用があります

では一体何が原因なのか。

ここでもう一つ、質問をしました。

『腰が痛くなった一週間前、何か多く食べたものはありませんでしたか。』

「そういえば、ナスが安売りしていて、いっぱい買ってきたんです。」(^o^)

「トマトももらってサラダにしていっぱい食べました。」

『原因はそれですね。』

「え!?」

このお話しをすると驚かれる方もいますし、またはこんな反応をされる方もいます。「別に夏場それまでいっぱい食べていましたが、なんともなかったですよ。」

説明致しますと、それは季節が夏の暑い時期だったから大丈夫だったのです。昨日の話しに戻りますが、外がものすごく暑い時は当然身体を冷ますことは身体にとって良いことです。

しかし、もう季節が暑さもなくなり、徐々に寒く移り変わってきたころ、冷やす食品を沢山食べると、体温は下がっていきます。

では口内炎にどうしてつながるのか。結論を言いますと、体温は下がると、免疫は下がりますよね。それが“口内炎”という形で出てきたのです。

この方には、”陰を排出する方法”と“陽を補う食事法”をお伝えしました。後日お礼の電話を頂戴致しました。

季節に合わせて食事をとることの大切さの一例となります。もちろん様々な原因がありますので口内炎は全てそうだとは考えないで下さいね。陰陽学でみていくとこんな見え方もあるのだ。というところで面白く思って頂ければ幸いです。

             

陰陽栄養士 上地弘三

 

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