マッサージはお好きですか?
僕は好きです。とは言っても自分へのご褒美だったりするので年に2回くらいでしょうか。行くのは。
栄養相談を受けていると、時々「“施術”を受けたあとって食事法は同じなのですか?」と聞かれることがあります。
もちろん人によって違うので、内容を伺いながら食事法をお話するのですが、共通して言えることがあります。それは『施術のあと、摂る食事の仕方によって、その施術の効果を高めることも出来ますが、間違えると帳消しになってしまうこともありますよ。』と、いうことです。
今日はそんなお話をさせて頂こうかと思います。
まず、“施術”と”食事”のお互いの助け方。をお話します。
■“氣”にはたらきかける“施術での治療”
施術では、「血液の流れや新陳代謝をよくする力」や「体温を調整する力」他にも「ウイルスなどが入らないようにバリアする力」「血や汗、排泄物が漏れないようにする力」「体内の水を排出する力」などがあげられます。
一言で表すと『身体の中の指示をする、はたらきの作用』がわかりやすいかもしれません。
■”血”になり滋養として蓄えられる”食事での治療”
食事は身体の中で細胞となる『栄養そのもの』をさし、精神の安定や、充実感などにも大きな役割を果たします。「精神とはストレス」や「充実感とは食欲」にも影響を与えています。
一言で表すと『身体の中で実際に変化する、身体の成分そのもの』がわかりやすいかもしれません。
この二つは比較して、どちらが優れているということではありません。お互いが助け合う”相補性(そうほせい)”になっています。
“氣”は“血”を動かすので、「“氣”は“血”の帥(すい)である。」と言われています。
そして、”血”が”氣”を生むことから「“血”は”氣”の母である。」と言われます。
どちらも大切である。というのは伝わりましたでしょうか。
では、具体的に施術を受け、「気持ちよかった~。」となったあとどうしたらいいか。をケース毎にお話します。
・身体の汚れをとってもらう治療を受けた。※便秘・瘀血(おけつ)・神経痛
⇒身体の中の水分を使い徐々に汚れがとれていきます。よって、「ハーブティー」や
「酵素ジュース」などを少しづつ、噛みふくめるように飲んでいきます。
※やってはいけないことは、塩辛いものの多食。辛いものを食べることです。
・身体のむくみをとってもらう治療をうけた。※冷え・のぼせ・不安
⇒身体の余分な水分が徐々に出ていきます。細胞を引き締めるため「上質なお塩」を少量のさゆで頂く。または、すり胡麻をひとつまみ入れた「こぶ茶」を召し上がります。
※やってはいけないことはその日のうちに、小麦(パン)や果物を食べることです。
他にも、「けが」や「炎症」の治療。「身体のこり」など循環の調整をしてもらった時など、施術全般どれをうけたにしても、注意してもらいたいことがあります。
それは“暴飲暴食”や“アルコール”の摂取。いわゆる肝臓を疲れさせるようなことをすることです。他にも”砂糖”の摂取や、甘い物の多食ですね。
“肝臓”と“氣”は密接な関係をもっています。
召し上がるものについては、”良く噛んで食べられる食”、もし噛むのがつらいのであれば、食事をおかゆなどにし、ネギや生姜、大根おろしなど、”薬味”と言われる食材を用いて、肝臓を癒やしてあげて下さい。※決して固形のものをあまり噛まずに飲みこむような食べ方はしないようにして下さい。
イメージでいうと”薬膳粥(やくぜんかゆ)”ですね。
どうですか。なんとなくイメージがつきましたでしょうか。
治療家の先生とお話をする機会も少なくありません。先生からまれではありますが、なかなか良くならない患者さんの内容として伺うのが
「その時は良くなるのだけれど、次来たときには戻ってしまうことがあるのだよ。」
ということです。
“食”がしっかりしていれば、“施術の効果の持続力”が大きくかわってきます。
ぜひぜひ、せっかく気持ちの良い施術をうけるのですから、『気持ち良さが、より長く持続する』ようご自身でも身体を労ってあげて下さい。
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました。
陰陽栄養士 上地弘三
コメントを残す