さて、長い話しになってしまい、もうそろそろ疲れてきたかと思います。しかも野菜の食べ方から派生していろいろな話しになりましたので、そろそろ整理致します。
まず、ここまでの話の内容をまとめますと
体質毎に「時間」や「食べる量と回数」の配慮が必要。
「食事」をみるのではなく、「人」を最初にみること。
栄養は「排出」からはじまり「吸収」になること。
太り方は「水」「脂」「肉」タイプがあり、「冷え」が原因の場合、まず温めること。
パンで冷えて、太る場合。
果物で冷えて、太る場合。
こんなことをお話ししました。
なんとなく、「冷えの排出不良」というのがあるのか。というところは知って頂けたかと思います。
では、上記の内容に基づいて「具体的な、野菜の食べ方、選び方」をお話ししてこの題材は終わりたいと思います。
では、一緒に考えながらみていきましょう。
「もしも、今日食べるとしたら、何を食べるか!?」
まず、「自身」の状態をみる。(温まっているのか。冷えているのか。)
※2.でお話ししました「食事」ではなく「人」をみる。
■昨日、肉体労働(又は運動)をして筋肉痛。水分も割りと控えていた。体がポカポカ熱をもっている。小のお手洗いが少なかった。
では、これは“陽(身体が熱をもっている。)”に傾いていますね。
とういうことは、“陰”の相性が良いですね。”陰(水)”で洗い流しましょう。
「朝の生野菜」
※ただし、下記は特に冷やす野菜なので、そればかりが多くならないように注意して下さい。
・きゅうり
・コーン
・パプリカ
・ピーマン
・夏レタス
・トマト
“陰”は身体の汚れを洗い流してくれます。身体が温まっているときは清める力として働いてくれます。
では、こんな状態の場合。
■「温まりたい。」「足先が冷える。」「トイレが近いかも。」と思った場合。
「食材で“陽(温める)”にする。」
※味噌汁・けんちん汁・豚汁等
・玉葱
・人参
・白ネギ
・ゴボウ
・レンコン
上記の内から3つ食材を選び、他のお野菜を1~2種類入れる。
「調味料で”陽(温める)”にする。」
※コンソメ・ガラの出汁
・自然塩
・醤油
・ごま油
・鳥骨
・牛骨
上記の味付けを1種類で行うか、3種類の調味料を使うならば
その内2種類は上記から選ぶ。(1種類は別のものでOk)
もう一つ、体調をみていきましょう。
「食欲がない。」場合は少量を分けて、食べる。
※1.で話しました、体質毎に「時間」や「食べる量と回数」の配慮が必要。
2週間試してみて、変化が出ない時は、※4.5.6.の内容で何か、見落としていることはないか、確認する。
いかがでしたでしょうか。
少々難しい部分もあったかと思います。
まず一番は、試してもらうのがわかりやすいです。
最後にもう一度
“陰陽(いんよう)”について確認しておわります。
野 菜 ⇒ 温めるのは「根菜」「茎菜」。冷やすのは「果菜」「葉菜」。
食べ方 ⇒ 温めるのは「温野菜」。冷やすのは「生野菜」
調 理 ⇒ 温めるのは「焼き」「炒め」。冷やすのは「水煮」「煮浸し」
調味料 ⇒ 温めるのは「塩」「醤油」。冷やすのは「砂糖」「酒」
部 位 ⇒ 温めるのは「殻」「皮」。冷やすのは「果」「精白」
動 作 ⇒ 温めるのは「噛む」。冷やすのは「飲む」。
それでは、また次回。お読み頂きありがとうございます。
陰陽栄養士 上地弘三
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